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まるで人質救出劇のようだった。

20日付・海住恒幸ブログより

「8分あまりの強行劇。怒号が飛び交うなかで行われた採決だった。しかし、その筋書きは周到に準備されていた。 (中略) 民主党の福山哲郎理事が『これからの議題は何ですか』と話しかけながら委員長席に歩み寄った瞬間だった。委員会室の後方に控えていた約10人の自民党議員が鴻池氏をガードするためにスクラムを組んだ。同時に、安倍晋三首相も閣僚席に座り、中谷元防衛相と岸田文雄外相が続く。前日夕から足踏み状態にあった委員会が、あっという間に安全保障関連法案の採決の舞台へと転換した。虚を突かれた野党議員は、一瞬遅れて委員長席に押し寄せた。鴻池氏の横に陣取った自民の佐藤正久筆頭理事が、手で合図する。すると同党の山本一太議員が法案の質疑を終え、ただちに採決することを求める緊急動議を読み上げた。(中略) 鴻池氏は採決の進行を記した紙を読み上げるが、聞こえない。佐藤氏が与党議員に起立を促す。民主の小西洋之氏が委員長席の後ろから自民党議員の輪の中に飛び込むが、佐藤氏(注・ひげの隊長)にはじき飛ばされた。こうして関連法案は可決された」(18日付・朝日新聞朝刊)

まるで、人質救出劇さながらの“強行突破”が、国会で繰り広げられた。
それも、良識の府と呼ばれる参院で。あってはならないことだ。

法案の上に憲法があり、その下に憲法はないはずであるが、安保法制関連法案は、従来の憲法解釈ではなく内閣の「閣議決定」によるものでその出所自体が違憲でないかと問われている。出所もおかしければ、採決、特に先日の参院特別委員会のそれは、強行採決以前の審議飛ばし、手順無視がまかり通った。

「特別委は17日午後、鴻池祥肇委員長(自民)が委員会を職権で開会したとして、民主党が提出した不信任動議を与党などの反対多数で否決した。別室で待機していた鴻池氏が委員長席に戻った直後、与野党の議員が周辺に集まり、もみ合いになった。混乱状態の中、自民党理事の合図に合わせ、与党の委員らが起立を繰り返した」(18日付・中日新聞朝刊)

異様な光景だ。
学校の教科書にも載せられないようなデタラメな多数決だった。
これでは自民党の理念とする道徳心の涵養にもならないでしょう。

聞こえない中で審議の終結の宣言はあったのだろうが、行われるはずの法案に対する最終の質疑はなかった。賛否をたたかわす討論もなかった。

参院特別委員会で、安保関連法案の審議を締め括る総括質疑を行う日程となっていた。
ところが、審議入りをめぐる徹夜の攻防で、翌朝、鴻池委員長に対する不信任動議が出て、動議提出者の長い討論、否決の直後だった。

総括質疑をおこなうことを目的とした委員会なのに総括質疑がなければ、採決の前に行われるはずの賛否の討論もない。採決を行うのかどうかさえ聞き取れない状況の中で、合図(採決するという朗読が聞き取れないためか?)に合わせて起立を繰り返した(10数本の法案ごとに採決した?)。

確かに審議入りを阻止するためのピケのような状態も好ましいものでない。だからといって、委員会として手順をすっ飛ばし、本来の機能である総括質疑を行わないままの採決とはどうだ。しかも、新聞の記事のように、虚を突かれた採決だった。

歴代内閣や、数々の国会答弁の中でも、現行憲法のもとでは行えないとされてきた集団的自衛権の行使は、一内閣閣議決定で了承されて産み出された法案は、出方も出方なら、決着も決着だった。

18日の中日新聞には、愛知県の大村秀章知事も、「非常に残念。見送るべきだった。安全保障については建設的議論を積み重ね、圧倒的多数の国民の支持を得てやるべきだが、国民の理解が深まったとは思われない状況で、賛同が得られるとは思われないやり方をしてしまった」とするコメントも小さく載っていた。

おそらく、これから末永く、国会審議の悪しき見本として語り継がれる、強行採決とさえ呼べない強行採決劇となるだろう。

参院特別委員会の鴻池委員長は19日、「(17日夕の委員会採決が)暴力対暴力のようになったことは、国民の皆さんに誠に申し訳ないことだ」「こういう大事な法案は、できるだけ、合意形成に近づけたかったというのが思いだし、反省だ」「(参院の現状について)徐々に徐々に、(衆院や首相官邸の)下請け的になっているし、下部組織的になっているな、という感じがする」(20日付・朝日新聞)と述べたという。

党利党略の衆院に対し、良識の府と称される参院の見識を代表する参院が、衆院以下に成り下がってしまってはいけない。衆院議員になりたくてもなれず、参院議員に回った議員も多いという状況も影響しているのかもしれない。
参院廃止論も多いが、わたしは、任期が6年と長く、しかも、解散がないため政局の影響を受けず、政局に囚われることなく、見識を兼ね備えた議員による「良識の府」とされる参院独自の伝統を受け継ぎ、その役割を果たしてほしいと願うものだ。

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伊勢じゃーなる

Author:伊勢じゃーなる
「伊勢じゃーなる」は、伊勢を愛し、伊勢をいま以上に住みやすいところにしたいと願う市民が発案しました。 自分たちが知りたい情報を、自分たちの手で集め、自分たちで発信していく。 地域、コミュニティのありかたを、ひとまかせにせず、自分たちで考え創造していく。 自主的に社会生活を営むことのできる市民になるためには、判断材料となる正確な情報が必要です。 既存メディアが明らかにしようとしない事実を、ミドルメディアの力をかりて伝えていくのも、特徴のひとつです。
政治を考える一助となるよう願っています。

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